タレント、モデル、キャスター

2009年6月28日 (日)

好感度というもの/久保純子

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今、街かどの掲示板に、久保純子が調査員に扮した「経済センサス」のポスターが貼り出されている。政府系の広告は基本的に代理店数社のコンペなのだが、実はこの案件には某代理店にタレントをキャスティングする形でウチも参加していた。こちらからは同じくフリーキャスターの某氏を提案していたのだが…、そうか、クボジュン案が採用されたのか。クボジュンの旦那は最大手代理店マン。ということは落札したのは…、などと考えてしまうが詮無いのでやめておこう。

クボジュンといえば、元NHKのアイドルアナである。それまでにもNHKにタレント的な人気のあった女性アナはいたが、それは宮崎緑のような、基本的にアナウンサーという職務をまっとうした上での美人であった。久保のアナウンス技術は素人の私が見てもどうかと思うことが多く、それを「可愛いげ」でカバーしていた、というか許されていたという点では、NHKにおける最初のアイドルアナであったかも知れない(かといって後に続く存在もこれといっておらず、今のところ「唯一の」かも知れない)。

ところで、政府系イメージキャラクターの決め手は「好感度」である。「好感度」とは、「爽やかさ」「清潔さ」「真面目さ」などの要素をもって幅広い層から受け入れられるキャラクター、といえるだろうか。そして不文律だが「完璧ではないこと」が間違いなくある。この国では、あまりデキすぎるのは「可愛いげがない」と思われ、「冷たい」と言われるのだ。宮崎緑などはそのタイプだろう。本人的にはまっとうに職務を果たしているだけなのに、そのせいでポイントを下げられても心外だろうが、世間とはそういうものである。

クボジュンはというと、失礼を承知で言うと「整った美人」ではない。しかし、どこか人をなごませる空気を持っている。このあたりですでに「好感度タレント」の資格十分である。もう子供を2人もうけ、40歳に手が届きそうな年齢であるのに「お嬢さん」的な印象があるのもいい。すなわち汚れがない、まっすぐなイメージである。どこか西村知美に通じる「天然」も感じる。アナウンサーという専門職においては大成しないかも知れないが、「好感度」で見るならポイントは高いに違いない(元局アナの女性タレントにたまにいる「知性派」を気取るところがないのもいい)。

フリーになって以降、さほど仕事は多くないが、旦那も高給取りだろうし、子育てをしながら無理のない範囲で仕事をできればいいという考えだろうか。私はまだ彼女に仕事のオファーをしたことはないが、するとしたらひとつ心配がある。もし旦那の会社と競合することになったら動いてくれるだろうか?

Kubo

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2009年5月11日 (月)

「ヌード」のインパクト/磯山さやか

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なんだか「ヌード宣言」で無理やり注目を集めようとしているように見えるのだが。昨年はクワバタオハラのくわばたりえを起用した部分やせダイエット「コアリズム」のプロモーションが、今年は同じくホリプロの磯山さやかを使っている。

アメブロ得意のタレントブログ連動企画。ブログというメディアは毎日のエントリから伝わるライブ感が一番のメリットなので、継続して効果を出すダイエット商品のプロモーションとは相性が良い。しかし、去年のくわばたは初めての企画だったからオーソドックスなアプローチでよかったが、おそらく仕掛ける側が今年も同じことをやるのでは芸がないと考えたのだろう、目標数値(二の腕、太もも、ヒップ、下腹で合計-30cm)を達成したら「ヌードになります」が今回の肝である。

磯山本人は「やせられたら今まで見せられなかった部分も見せます」という、精神的な意味での発言のつもりだったのに、周囲が勝手に「ヌードを撮影して雑誌で公開」に動き出し、本人もしぶしぶ合意…。って、そんなことあるわけないじゃん!天下のホリプロがそう簡単に一線級のアイドルを脱がせるわけないでしょうが。と思ったら、ヌードを掲載するのは女性誌FRaUだとか。なるほど、そっち系のヌードね。

とりあえずブログ企画が雑誌に展開するという点で去年と違うのは分かった。ただそれならば、もっと女性誌向けのキャスティングにすればよかったのではないか。磯山に女性ファンがいないことはないだろうが、やはり基本的には男の子向けのグラビアアイドルである。女性誌でのキレイ系ヌードということで男はときめかないし、グラドルに対して女性は「ふーん、それで?」のような気がする。考えてみればユニクロCMの吹石一恵、チャリティ広告のオセロ中島、Tシャツ騒動の若槻千夏など、最近は旬の女性タレントが肌を見せるのはそれほどショッキングでもない。くわばたのときは正攻法で予想以上に盛り上がったこのプロモーションだが、今回はどうなのだろう。

もちろん磯山に罪はない。どころか今回のキャンペーンで、私は彼女を少々見直した。なぜなら、もともとココログでブログを書いているのにキャンペーンのためにアメブロも開き、両方への日々の投稿をきちんとこなしているのである。仕事とはいえ、なかなかできるものではない。ただブログでは、「ヌード」という思わせぶりなフレ-ズで注目を集めるのはうれしくないことも書いており、「周りの誰も弁解してくれないので言わせてもらいます」と、FRaUに載るのが「いわゆる」ヌード写真ではないことを明言していた。また「ヌード宣言」が家族やファンを悲しませてしまって申し訳ないともあって、こうなると少しかわいそうでもある。そういうわけで、最初はこのプロモーションの仕掛けの甘さをもう少し厳しく指摘するつもりだったのだが、ほどほどにしておくことにした。

よく見ると、くわばたも磯山もなかなか面白いブログを書いている。なるほど、「書ける」タレントを手配できたという点では、ブログを核としたこのプロモーションのキャスティングは成功したと言えるかも知れない。結果はあくまで商品の売上次第であるが。

Iso

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2009年3月28日 (土)

今では良識派/タモリ

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アコムのCMにタモリが出演している。消費者金融のCMといえばセクシー系女性タレントという先入観があるせいで、タモリをメインキャラとして起用するのは地味ながらインパクトがある。ブログ検索してみたところ、多数の人が同じことを感じて注目したようで、広告主・代理店としては「してやったり」だろう。

ところで、最近の消費者金融のCMのキャッチフレーズは揃って「ご利用は計画的に」である。これを業界内の自主規制、もしくはイメージアップ作戦だと思っている方も多いようであるが、実は媒体側の規制である。「じゃんじゃん借りてね!」的なCMを放送して問題が起こったら媒体も責任を問われるので、その予防策と思った方がいい。問題の本質を問うならば、節度を問われるべきなのは「借りる側」よりも「貸す側」だろう。だから私はどうしてもこの種の「計画的」CMに自家撞着を感じてしまうのだが、そんなことをタレントキャスティングブログで訴えても説得力はないのでやめておく。

いずれにせよ、消費者金融各社は規制によって「ご利用は計画的に」をオチにした広告を作らねばならないため、企業ごとの差別化が難しい。だからタレントを起用し、タレントの持つイメージを借りようという発想になるのだろう。消費者金融会社CMの有名タレント出現率は、他業界に比べてかなり高いと思う。そんな中でのタモリの起用である。「アコム計画クラブ」という「タモリ倶楽部」を想起させるネーミングを用いて、「計画的」を楽しく啓発しようという企画らしい。

ふと思ったのだが、「アコム計画クラブ」のサイトの中のタモリの写真が、なんとなく昨年のトヨタのキャンペーン「明日のハーモニー」っぽい。あまりCMに起用されることの多くないタモリであるが、続けて「非販売系」キャンペーンに使われるというのは、少なくとも彼に「良識」イメージがあると広告制作者は見ているのだろう。初期の狂気をはらんだ彼の「密室芸」を知っている人間としてはあまり共感しないのだが、そうなのだろうか。そういう意味では、やはり昔は「危ない」キャラであった竹中直人が同じく金融系の「計画的」CMのキャラクターになっているのは興味深い。危険な人間が年をとって丸くなったら、普通の人よりも見識があるように見えるのだろうか。そうだとすると、昔から普通の人であり続けている私のような人間は、何だか割の合わない話である。

ところで、最初にタモリの出ているアコムのWebバナー広告を見たとき、私は直感的に「リー○21」を連想してしまった。イメージカラーがともに赤だということもあるが、やはり彼のルックスによるところが大きい。タモリに頭髪系企業から広告出演のオファーは届いているだろうか。私にすれば、タモリは「計画的」よりもそちらのほうがフィットしていると思うのだが。

Tamo_2

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2009年3月26日 (木)

ステイタスの変更/藤原紀香・陣内智則

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陣内智則・藤原紀香の離婚のニュースを聞いて、商売柄すぐに考えてしまったのが「CM契約は大丈夫か?」であった。離婚というのは重大なステイタスの変更である。ざっと調べてみたところ、二人とも今現在オンエアされているCMは少なく、また「夫婦」を前面に押し出したようなクリエイティブもないので、ほぼ影響はないようだ。

ステイタスとは、タレントが広告に起用される「前提」を言う。言いかえれば現実の「人となり」となるだろうか。具体的には身体的特徴、資格、特技、出身地、そして未婚・既婚といったものである。

ドラマ仕立てCMならば、タレントは架空の人格を演じるのでステイタスはさほど関係ない。だが、たとえば髪の長いアイドルがシャンプーのCMに出たり、バイリンガルのタレントが英会話学校のCMに出るというのは、本人のルックスや特技、すなわちステイタスがなければ成立しない。こういった場合、アイドルが無断で髪を切ったり、タレントが「実は英語は話せないんです」などとぶっちゃけ話をしたら、これはステイタスの変更であり契約違反である。広告主から間違いなくクレームがつくだろう。

そういった意味では、すでに離婚しているが保坂尚希、高岡早紀元夫婦は立派であった。夫婦で出演していたCMの契約が切れるまでは離婚せず、その間、週刊誌などで不仲が囁かれても絶対に認めなかった。プロならば当然だが、そういうことに無頓着なタレントが最近はあまりに多い。

今回、紀香も離婚のタイミングをはかっていたかも知れない。先述したようにステイタスが影響する契約はないながらも、やはり「ご祝儀」的な仕事があることは否めないし、そういう意味で広告主への迷惑を最小化するために、テレビ露出の少ない今の時期を選んだとしても不思議はない。ただ、情報が公になったのは彼女がアフリカに「長期出張」している期間中。その間に陣内の浮気の証拠は出てくるわ、友人女性がそれを裏付ける証言をするわ、ある程度決着がついたところで本人が帰国するわと、何かタイミングが良すぎるような気もする。まあ裏読みはサイゾーさんあたりにお任せするが。

離婚そのものがタレントの価値に影響するかというと、女性は不倫かもしくはよほどの悪妻でなければ関係ないと言える。関係ないどころか「傷つきながらも独立して新たな旅立ち」という好イメージまであるかも知れない。かたや男は面目丸潰れである。陣内は当面、藤原紀香という「一般人の憧れの対象を傷つけた男」として、男女分けへだてなく軽蔑されそうである。CM契約どころか、芸能活動にも支障をきたすかも知れない。

Jin2

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2009年3月10日 (火)

ハーフの需要/ベッキー

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普段はマヒしきっている感もあるが、私たちの身の回りの広告は外国人だらけである。しかし外国人モデルが出ている広告を落ち着いて見てみると、それなりに傾向があることが分かる。洋服、宝石、毛皮、結婚式場、ショッピングモール、百貨店などは外国人が使われることが多い。対して、自動車(国産車)、不動産、携帯電話、家電といったジャンルはほぼ日本人のみである(ソフトバンクの「お兄さん」は例外)。こうして見ると、何でもかんでも外国人を連れてくれば良いというわけでなく、生活感のある商材は日本人、夢や非日常感を感じさせる広告は外国人を使うという使い分けがなされていることが分かる。

さて、外国人と日本人の中間に「ハーフ」という人々が存在する。モデルの世界では「ハーフ」は貴重である。最近もあるクライアントからいただいた依頼で、商業施設のパンフレットに使うモデルだったのだが、デザインラフを見ると外国人を使っても良さそうな印象であった。が、あえて「ハーフモデルをお願いします」と。クリエイティブディレクターが言うには、「ある程度の夢や非日常感は必要だが、外国人では現実味がなくなる」ということで、まさに「中間」を求めるご要望であった。しかし「夢」とか「非日常感」をモデルの国籍で調整する感性はこの国独特だろう。

ところで、ハーフのタレントでもっともよく広告に使われているのは誰だろうと考えてみたのだが、ベッキーではないかと思う。宝くじ、海外旅行、油性マーカー、ラーメン、ヘアカラー、たまに「ボジョレヌーヴォー親善大使」などの仕事もしており、商材的には「夢」も「現実」も両方器用にこなしていると言えそうだ。彼女が今とまったく同じキャラクターで純日本人顔だったらどうだろうと考えると、やはり「ハーフ」がアピールポイントになっている点は間違いないと思う。

2_2

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2009年3月 8日 (日)

意外に難しい、ズラモデル

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このブログがどんなキーワードで検索されたのか分かるのは何度も書いている通りだが、週に一度は見かけるのが「カツラ タレント」「ズラ 芸能人」のたぐいである。なぜ世間がそんなにタレントの頭髪に関心があるのか、正直分からない。公表するようなものではないからタレント的には「秘密」なのだろうが、一般人がそれを知ったからといって得した気分になるとも思えないのだが。

そんなことを考えていたら、頭髪系の会社からキャスティング依頼をいただいた。ズバリ、その会社の商品を「装着」して、ビフォーアフターの撮影をさせてもらえる男性モデルを探してほしいという。予算的にも露出範囲的にも有名タレントを使うほどではないので、「ルックスが良くて頭の薄い男性であれば」ということである。

外国人は比較的薄毛なので「外人でもいいですか?」と聞くと、「外人さんは薄くてもカッコイイですからねえ。装着前は情けなくても付けたらカッコイイって感じの日本人が理想なんですが」と担当者。おっしゃる通り、有名人を使うのでなければ、広告の主役はあくまで商品である。

しかしこれが実は難しい。考えてみれば、普段情けない顔のいけてない男性は最初からモデルという職業を選ばないし、「薄い」男性のモデルもいるにはいるが、その人たちの多くは開き直ってかブルース・ウィリス風に髪を短く刈り込んでおり、「商品」を部分的に装着したらかえって変なのだ。そうすると、なかなか該当者がいないのである。ふと思ったのだが、「薄い」男前はわざと生えている部分を伸ばして情けない印象を作り、「ズラ専用モデル」になったらどうだろう。実際にいるかも知れないが。

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2009年2月20日 (金)

広告主にも拍手/忽那汐里

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当り前かも知れないが、企業は大きくなればなるほど保守的であり、「実績のある」タレントを使いたがるものである。会社案内やホームページを見ると「先進性」をうたった会社が結構多いのに、だったらイメージタレントが「間違いのない人選」なのはいかがなものか。

大型のクライアントに「来年のイメージキャラクター」を代理店が提案するときは、当然何名かの候補が提示される。ウケが良いのは「そこそこ実績がありつつ、まだイメージが新鮮」なタレントであり、代理店はそのタレントを「本命」に据える。そして「無難路線」、「意表を突く路線」、「期待の新人」あたりから適当な人数を揃えてプレゼンする(プレゼンの現場にキャスティング会社は立ち会えないので、聞いた話による)。結局「本命」以外はみんな「本命の引き立て役」である。

それだけに、新人タレントが大きなクライアントのCMに抜擢されるのを見ると、自分に関係がなくてもうれしい。最近では新垣結衣の後任のポッキーのキャラクターに、新人の忽那汐里(くつなしおり)が起用されている。なんとなくガッキーとイメージが似ていて、それほど劇的にイメージ一新というほどではない。が、しかしダンスはこの子のほうが堂に入っていて、少なくともガッキーが去ってがっかりということはない。CMのインパクトもあるし、これをきかっけに大きな仕事が舞い込むのではないかと思う。

企業のメッセージは、広告やCMのキャッチコピーばかりではない。イメージキャラクターもまた重要なメッセージであると思う。私たちが音楽や読書や服装の趣味で人を知ろうとするように、どんなタレントを使って広告するかということは、視聴者が企業という「得体の知れない存在」を理解する重要な手がかりなのだ。新人を思い切って登用する会社はチャレンジ精神があると思うし、あるいは無名でも素晴らしいアーチストを発掘して広告に起用する会社は視野の広さやセンスを感じる。反面、つい最近まで競合会社の広告に出ていた有名タレントを使う会社は、横並び思考の保守的な会社だろうと思う。もちろん良い悪いの問題ではない。ただ、忽那汐里という未知数の新人を「使える」グリコには魅力を感じると言いたいだけである。

全然関係ないが、忽那が学校の中で踊りまくるバージョンのポッキーCMは、最後のシーンで芋洗坂係長が踊っているので注目。

Kutu

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2009年1月23日 (金)

姉のような妹/小林麻央

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だれかと比較されることが好きな人間などいないと思う。しかし芸能界の場合、とくに兄弟(姉妹)タレントや親子タレントは必ず比較され、それはおそらく引退するまで続く。タレントにしてみれば、好きで有名人の家族に生まれたわけではないし面白くないだろうが、「話題にされるぶん恵まれている」と思えるくらいでないとやっていけないだろう。

しかし、比較によって個性がくっきりと際立つこともあるから、タレントの家族を持つのは悪くないかも知れない。たとえば小林麻耶、麻央の姉妹は、「姉に比べて妹は…」「妹に比べて姉は…」と言われることでそれぞれしっかり認知されているように思えるのだが、どうか。もし彼女たちが一人っ子だったら今と同様の認知をされているだろうか。

麻央と姉・麻耶を比べると、誰が見ても麻央のほうが落ち着いていると思うだろう。同じアナウンサーという仕事についてはいるが、姉はTBSの局アナの道を選び、麻央は最初からフリーアナウンサーとして活躍している。比較的明るくて「カワイイ」系の服を着ることの多い姉に対し、麻央はきっちりしたスーツが似合う。顔立ちもやや派手目の姉に対しておとなし目である。これほどイメージが逆の姉妹も珍しいのではないか。こういった比較によって、妹を語ろうとしているのに結果的に姉のことに触れざるを得ないのだから、これは互いにとってお得ではないかと思うのだ。

というわけで麻央である。彼女が出ているCMは「社員役」がいくつかあるが、これは企業の重役から見て彼女が「うちの会社に来てほしい」タイプだからではないかと邪推している。もし「息子の嫁に欲しいタレント」といったランキング企画があれば、彼女が上位に入るのは間違いないだろう。タレントが年配者に好かれるというのは大事なことである。とくに企業の決定権者は年配者なので、広告代理店的にも「推しやすい」タレントは貴重なのだ。

姉妹の結婚を想像すると、麻央は有名企業の御曹司に見染められて結婚しそうな気がする。麻耶はどうだろう?ロックシンガーとできちゃった婚とか。こんなこところでまた勝手に比較して恐縮だが、なんとなくそんなことを想像してしまった。

Km

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2008年12月12日 (金)

知的のメリット/眞鍋かをり

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今年は「おバカタレント」の当り年だったようで、ヘキサゴンから出たタレントは歌までヒットして大人気であった。良識派の大人たちはそんな現象を見て心配したらしい。こんなバカなタレントがもてはやされていたら、子供たちが「勉強なんかしなくていい」と思うようになるのではないかと。

そんなものは大人の教育次第だろうと思う。同じヘキサゴンでもインテリタレントが難しい問題を正解して喝采を浴びる姿を見せて言ってやればいい。
「ほら、バカな答を言って笑われるのと難しい問題を解いて『スゲ~』って言われるのとどっちがカッコイイ?」
それでも「上地クンの方がいいもん」と言うなら、こうたたみかけるべきだろう。
「おバカタレントはもうじき飽きられるけど、インテリタレントはクイズ番組の中には常に何人かは必要なんだ。長く活躍できるのはインテリのほうなんだよ」
そしてダメ押しにこう言ってやろう。
「インテリのほうが広告の仕事は多いんだぞ」

クイズ番組で「インテリ」枠に配置されるタレントに眞鍋かをりがいる。もちろん彼女は「ブログの女王」というもうひとつの肩書があるわけだが、それもやはりインテリ要素の補強になっていると思う。結局、ベースになるキャラクターがすべてを方向付けるのだ。同じブログ好きでもしょこたんは「オタク」だし、国立大学出身者は「知的」と思われるのである(正直、しょこたんと眞鍋のブログの「知的度」は似たような印象である)。

眞鍋の広告契約のうち、資格スクールや最近のNTT番号案内などは、やはり彼女の「知的」キャラクターゆえのキャスティングだろう。プロアクティブのようなスキンケア製品の広告もあるが、これにしても意図を持った起用であるように思う。すなわち、インテリタレントは「他社製品とは一味違う」点を強調するのに向いているのである。もちろんおバカタレントだって商品の面白さ、簡単さをアピールするのに向いている特性はあるが、応用範囲の広さはインテリに軍配が上がる。

そういえば、最近は眞鍋の「ブログの女王」的な紹介のされ方をあまり見なくなった。考えてみれば、彼女が「話題の人」として紅白歌合戦の審査員に選ばれたのは2005年である。以後、ブームはある程度沈静化したが彼女の仕事は減っていない。ということは、もはや安定したポジションを獲得したと言って良いのかも知れない。

Kawori

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2008年11月 6日 (木)

華をそえるなら/菊川怜

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広告のキャスティングといえば企業やブランドのイメージキャラクターが想像されがちだが、記者会見やイベントのゲストにタレントをアレンジするのも重要な仕事である。しかも前者に比べて後者は時間的な余裕がないことも多く、その条件下で商材やクライアントにぴったりのタレントを探さねばならないので、場合によってはしんどいこともある。

たとえば新しいゲームの発表会なら若いタレント、ジュエリーブランドの会見ならモデル系のタレントを呼べば、とくにだれであってもそれなりにおさまるだろう。意外に苦労するのが、お堅いイメージの会社がテープカットなど行う場合のタレント選びである。テープカットは、普通タレントを真ん中に配置して、両サイドに企業の重役が立つ。こういう儀式を好むのは伝統を重んじる会社が多いので、重役は当然お年を召した方である。このときの「絵」を考えると、おバカタレントやお笑い芸人では重役氏とのバランスが悪すぎるし、かといって和服の演歌歌手ではなじみすぎてインパクトがない。そういうとき、堅い雰囲気になじみつつ華があって、しかも知的な印象を持ったタレントとして浮かぶのが菊川怜である。

つい先日、郵便局とDVDレンタルのGEOが共同で開発した「ゲオぽすれん」の発表イベントに菊川が出演していたが、写真を見ても実に安心感のある仕事ぶりである。一時期「CM女王」と言われた頃に比べれば仕事量も落ち着いた感はあるが、彼女にしかできない仕事や役割はまだまだ多い。あまり注目されない分野かも知れないが、「テープカットが似合う著名人」として、彼女は貴重なタレントだと思う。

Tapecut

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2008年10月17日 (金)

ミスコンテスト/杉山恭子

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女性タレント、とくにモデル系の宣材を見ていて思うのが、「ミス○○」の受賞者がやたらと多いということである。もちろんミスにもいろいろある。「ミス・ユニバース」のような国際的なミス、「ミス福娘」のようなローカルのミス、「ミスマガジン」のようなマスメディア主催のミス、そして今やタレントに最も近いと思われる有名大学の「ミスキャンパス」と、まさに百花繚乱のごとし。さらにそれらの「準ミス」、「ファイナリスト」など範囲を広く取れば、石を投げれば「ミス○○」の勲章を持つタレントに当たる、という状況も分からなくはない。

ところで、世界的に名高いミスコンテストといえば、昨年森理世が優勝した「ミス・ユ二バース」を思い浮かべる人が多いと思うが、そればかりではない。「ミス・ユニバース」以外にもこれだけある。

ミス・インターナショナル
ミス・ワールド
ミス・アジアパシフィック
ミス・アース
ミス・ヨーロッパ

どうりで朝のワイドショーのエンタメコーナーはミスコンテストの話題が多いはずである。「インターナショナル」は「ユニバース」と混同している人もいるだろう。どうでもいいが、「ミス・アース」というネーミングは大げさすぎて何となく可笑しい。

国際的なミスコンテストで日本人が入賞することはまだまだ難しいようだが、それだけに「日本代表」は十分な名誉である。最近メディアへの露出が増えてきた杉山恭子(Kyoco)は、今年の「ミス・インターナショナル」の日本代表である。宣材を見ているだけでくらくらするほど美人である。外国のミスや前述の森理世などは男の視線をはね返すようなパワーを感じるが、彼女はどこかほんわかした、柔らかい印象がある。着物が似合いそうだと思ったら「ミス浴衣」でもあるそうだ。「外国人に負けない」という発想ではなく、違うベクトル、外国人にない要素を持った女性を大会に送るのは戦略として正しいだろう。彼女が世界で評価されることを期待している。

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2008年10月15日 (水)

法令線美人/森脇英理子

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森脇英理子、という名前を聞いて「ああ、あの」と分かる人はかなりの芸能通か、同業者だろう。しかし、CMで彼女の顔を見れば多くの人が「見たことある!」と膝を叩くはずだ。

・生命保険の契約内容確認で職場をまわるセールスレディ(日本生命)
・合コンの席で身を乗り出して医療事務の有利さを訴えるOL(ニチイ学館)
・炊き立てご飯にキムチを乗せてぱくつく女性(エバラ)
・オーシャンビューの結婚式場に立つ花嫁(クレール)
・唇のできものを軟膏で治療する女性(アクチビア軟膏)
・上司が作曲した曲を「これ誰の曲ですか?」と聞く部下(デアゴスティーニ)
…みんな森脇である。業界には「裏CM女王」と呼ぶ人さえいる。

年齢は20代後半、印象はどちらかと言えば地味めである。というと語弊があるか。決して暗いイメージがあるわけではなく、「しっかりしている」、逆に言うと「チャラチャラしていない」。そこからくる安心感が、保険や資格取得など信頼感が求められる広告に起用されている理由に違いない。

印象に残るのは、ちょっと大きめの口である。髪型や化粧によってはすぐに彼女と分からないこともあるが、笑うとすぐに分かる。笑ったときに口の横にくっきり影を作る「法令線」が愛らしい。とくに、照れてやや下を向いてはにかんだときに一瞬「くしゃっ」となる表情は絶品である。女性にはこの線を消したがる人が多いと聞くが、森脇がそんなことを言うとしたら、ワタシは体を張って止めたいと思う。(何様?)

とくに有名でなくとも仕事が集中するというのは、しっかり「プロ」の仕事をしているからだろう。「名前でお客を呼べる」タレントはもちろん貴重であるが、森脇のように「仕事でお客を呼べる」タレントこそが広告の世界を下支えしているのだと思う。

Eriko2

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2008年10月11日 (土)

小動物系/森貴美子

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一昔前、美人に与えられる讃辞に「お人形のよう」というのがあった。目鼻だちが整った、というニュアンスで使われていたと思う。実際、昔のファッションモデルやミスコンテストの入賞者は、顔のパーツを定規で測って正確に配置したかのような美人が多かった。

その流れを変えたのが読者モデルブームだと思う。ため息の出るような完璧な美人よりも、隣に住んでいそうな普通っぽい女の子がモデルとしてメディアに登場し始めた。時代はミスコンテストの優勝者でなくてもすべての女性が「主人公」になることを許容し、そのキーワードとして「美しい」よりも「カワイイ」が尊重されるようになった。

non-noで活躍する「森きみ」こと森貴美子も「カワイイ」を体現するモデルの一人である。彼女を形容するとしたら「お人形」というよりは「小動物」だろう(超失礼)。失礼ついでにどんな小動物かというと、ネズミ、ハムスター、リスのような「げっ歯類」を想像してしまう。実際、non-noはそのタイプのモデルが多い。

女性向け商品の売上を上げたい企業は、彼女たちをCMにも積極的に引っ張り出している。日産の軽自動車Pino(もちろんお菓子のPinoとのコラボ)のCMなどは、「これが車のCMか」とびっくりするような作りであった。森きみを含む3人の女性がPinoの売り場に行くと、なんと自動車がビニール袋に入れられて壁に飾られている。そして彼女たちは「あ、あれください」とばかりにひとつを指差し「お持ち帰り」してしまうのである。車の性能なんて全然説明なし。ある意味「画期的な」車のCMであった。今の「カワイイ」とは何かを知りたければ、そのCMを見れば良いだろう。

ちなみに森きみは立派なパワーブロガーでありインフルエンサーである。自分の言葉で趣味やライフスタイルを語れる彼女は、さながら「カワイイ」の伝道師といったところか。CGMプロモーションにおいて貴重な存在であることは言うまでもない。

Mori

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2008年9月25日 (木)

タレントのPIP/中川翔子

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インターネットやチケット販売機などの画面の中に、人間の画像が出てきていろいろ説明してくれるインターフェイス技法がある。パーソン・イン・プレゼンテーション、略してPIPという。統計好きのアメリカ人によると、文字だけの説明よりもPIPを使った説明のほうが、サイト上で購買や登録に導ける割合が高いのだそうだ。

PIPの画像の人間はアニメではなく実物の映像である。たいていが、いかにも受付にいそうな妙に姿勢の正しい女性で、著名なタレントが使われることはさほどない。と、思っていたら中川翔子がやってくれた。最近始まった「事実、ノートン」キャンペーンが中川を大々的にフィーチャーしたキャンペーンサイトを作っており、その中で彼女は「セキュリティの心得」10か条をPIPで説明してくれている。当然見ているこちらを飽きさせないように、セリフやポーズにそれなりの変化をつけている。しかし何と言うか、見て(聞いて)いて恥ずかしい。

恥ずかしいというのは、「しょこたん語」である。「ギザ○○ス」とか「○○だお!」とか、そのPIPでは彼女がブログで使う「しょこたん語」をセリフとして口にするのである。ああいった言葉は文字で見て受け入れられても、音声で耳から入ると辛い。「電車男」のドラマ版でも思ったが、登場人物が「乙」や「萌えー」といったネット語を交わしていると、思わず席を立ちたくなるようなムズムズ感があった。というわけで、ネット語はあくまで文字コミュニケーション向けの言葉で、実際に交わすべき言葉ではないだろう(「キター」くらいはまだ許せるが・・・)。実際、彼女は「しょこたん語」を日常会話で使うことがあるのだろうか。

もう一つ気になるのだが、中川のPIPはずっと足を肩幅間隔に広げている。PIPにあるまじき姿勢である。というのは冗談だが、これもやはりマンガ的というか、二十歳を過ぎた女性がそれでいいのかとは思ってしまう。こんな子供みたいな扱い、本人的にはどうなのだろうか。

Nkgw2

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2008年9月19日 (金)

これでこそコラボ/片瀬那奈

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タレントと企業のコラボ商品というと、単純に「名前をお借りしました」みたいなものがあれば、タレントが本格的に開発段階から関わったものもある。ショッピングサイトGramicaで展開されている「片瀬那奈プロデュース」は明らかに後者であろう。女の子向けのファッション、アクセサリーのブランド「So close,7(ソークロースセブン)」がそれである。

もちろんある程度お膳立てが整えられた上での「コラボ」ではあるだろうが、So close,7は洋服、水着、バッグ、小物、そして最新作はスニーカーと、すでに相当充実したラインナップが完成しており、企業側もそれなりに気合の入った企画であることがうかがえる。もちろんサイト内でモデルを務めるのは片瀬自身。さすが元読者モデルだけあって何を着てもよく似合う。身長は172cmあるそうで、小さなPC画面の中に全身の写真が入っていると若干窮屈そうだ。

Wikiをのぞいてみると、彼女の人物像に「家電マニア」「ガンダムファン」「お笑い好き」「英国サッカーファン」と、結構「女の子っぽくない」趣味が並ぶ。とくにデザインが好きとか、そういう学校を出ているという記述はない。が、しかし、多趣味な人ほどハイセンスなものへのアンテナが敏感だろうし、表現欲もあるのだろう。家電といえば彼女はパナソニックの「きれいなお姉さん」のモデルであったこともある。

話を戻すが、So close,7の良いところは、商品の開発風景を片瀬の写真入りでちゃんと掲載しているところであろう。名前を借りただけの「○○プロデュース」でなく、きちんとストーリーを作っている。そういうところから生まれるタレントとの一体感を「付加価値」というのだ。その点で、このブランドは「コラボ」の見本のような企画と言えよう。関係ないが「片瀬那奈」、滑舌の悪い人間には拷問のような名前である。

Nb7

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2008年9月 5日 (金)

女の子に人気/リア・ディゾン

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今回は弊社の実績を自慢させていただこうと思う。9月からいろんなところにリア・ディゾンの花嫁姿の広告が出始めたことにお気づきだろうか。実は弊社がキャスティングでお手伝いさせていただいた案件である。

クライアントは業界大手のNOZZE。新しいイメージキャラクターの候補出しのお話しをいただき、まず最初は「理想の結婚相手ランキング」などを参考にリストを提出。何回かのやりとりを重ねるうちにリアを含む何人かが候補に上がり、その段階から事務所との交渉、ならびに綿密な調査がスタートした。

最終的にリアに決定していただくプロセスで、結構効いたのではないかと思うのが(ワタシは直接クライアントと話していないので想像である)、彼女が女の子に人気があるというデータである。クライアントは結婚相談所なので、イメージキャラクターが男女どちらかにだけ人気があるというのでは困る。男女ともに人気の高いタレントが理想であり、その条件に一番ぴったりはまったのがリアであったのだ。

裏付けにはmixiが役に立った。mixiの中にはリアのファンコミュニティが30近くあり、それだけでもすごいが、参加メンバーの性別をチェックしていくと(手作業!)、むしろ女性のほうが多いことが分かったのである。ワタシ自身、彼女はグラビアアイドルとして出てきたのだから当然男性ファンが強いと思っていたこともあり、正直驚きであった。さらにコミュニティの中には「女性限定」と銘打ったものもあり、そこで交わされている会話をのぞき見ると、彼女が女の子の憧れであることが伝わってくる。また、同じ時期にリアがウェディングドレスのプロデュースをしていたのも追い風であったと思う。

余談ではあるが、今回のイメージキャラクターキャスティングに関しては、弊社がプレスリリースなどのPRもお手伝いさせていただいた。メディアにも取り上げられ、注目も高まったと思う。⇒ 記事

とにもかくにもこれから一年、リア効果でNOZZEの利用者が増えれば、関わった一員としてこれ以上の幸福はない。もちろんこの件は、クライアントはもちろんタレント事務所、広告代理店など多数の方々のご協力がなければ実現しなかったものであり、実名は控えさせていただきますが、ここに厚くお礼を申し上げます。

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NOZZEホームページ

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2008年9月 3日 (水)

どこまでが素人?/ボビー・オロゴン

キャスティングの仕事というのは、著名人をブッキングすることばかりではない。今担当している案件のひとつは、ある商品のパンフレットに出るモデルの手配であり、商品をひきたてるためのモデルなので、著名人である必要はない。クライアントから提示された条件は「40~60歳の女性」と、年配者のご要望である。

このような場合は、登録モデルを抱えている事務所に連絡し、条件にかなった女性を推薦してもらう手筈となる。登録モデルとは、モデルを本業としている人たちではなく、声がかかったときだけカメラの前に立つパートタイマーのモデルである。年配の登録者は、昔演劇やイベコンをやっていた人がアルバイト的にやっている場合が多いが、若い人にはこれから世に出ていく足掛かりとして登録している人も多い。

昨日、集まったプロフィールをチェックしていて見覚えのある顔を見つけた。仕事歴の欄を見ると、某ローカル局のバラエティ番組で「主婦モニター」をやっていた人である。なんだあの人、素人じゃなかったのか。もちろんタレントで食べているわけではないので「プロ」ではないかも知れないが、かといってまったくズブの素人というわけでもない。実際、テレビに出ている「素人」の多くはプロダクションに所属(登録)していて、テレビ局に「手配」されて街頭インタビューされたり、お宅訪問されたりしているのである。

テレビで笑いを誘う「おもしろ外国人」も、たいていは芸能事務所に所属している。外国人専門の事務所もあるくらいである。ある番組で街頭インタビューに答えていた外国人が、別の番組の再現ビデオ(外国の珍ニュースなどの)に出ていて、「いいのか?」と思うこともある。ただ、関係者によると「からくりテレビ」から出てきたボビー・オロゴンは、テレビに出た当初は本当に素人だったそうだ。もちろんその後はきっちり事務所にマネジメントを委託し、芸能活動(格闘技選手)に精を出しているのは周知のとおりである。まあテレビに出ている人たちがプロか素人かを問題にすること自体、あまり意味のないことではある。

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2008年8月20日 (水)

対談の本質/麻木久仁子

対談の形式をとった広告がある。俳優や著名人が企業の経営者と対談し、読者になり代わり話を聞きだすという趣向で、新聞では比較的大きな紙面を割いて掲載される。社長対談のキャスティングでまず考えられるのは、本職のインタビュアーであろう。田原総一郎や竹村健一などジャーナリスト出身タレントはやはり経営者を前にして存在感がある。現場の社員と対談させるなら、ユーザー代表としてタレントを招くのも面白い。ベビー用品ならば新米ママの女優、健康グッズなら少々メタボ気味のタレントを開発担当者に合わせるのはどうだろう。

対談広告をシリーズ化する企業もあり、そのパターンでまず思いつくのは、麻木久仁子を起用した富士通である。これは富士通のシステムを導入したさまざまな企業を麻木が訪問して対談し、最終的には富士通のPRになっているという、少々特殊な構図になっている。

しかしこの企画、導入事例の会社はタダで会社の宣伝ができて麻木久仁子と対談できるなんて、おいし過ぎる!対談の最後には必ず導入企業の社員と麻木の記念写真が掲載されているし、もしかしたらこれは、広告の形をした富士通の顧客サービスではないのか?富士通の営業マンは客先で、「当社のシステムを導入いただけたら、麻木久仁子の件も推薦しときますよ」などと囁いているのではないだろうか。冗談だが。

Asagi

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2008年8月 4日 (月)

PVは伊達でない/上地雄輔

しかしここまで人気が出るとは、誰か予想した人がいるとしたら凄い。上地雄輔である。「ヘキサゴン」の「おバカタレント」で人気が出たと思ったら、ブログは一日のユニークユーザー数でギネス記録、本を出せば大ヒット、当然広告契約のギャラも高騰しているに違いない。

前にオセロ松嶋のことを書いたときにも思ったのだが、「おバカ」と「天然」は違うのではないかと。松嶋も上地も、ワタシは「天然」だと思う。知識はないがバカではない。ワタシ個人の勝手な区別であるが、「バカ」は見ていてイラつくが、「天然」はむしろほっとする。その違いは何なのかというと、「ありのまま」かどうかではないかと思う。計算がない、自分を良く見せようとしない、まっすぐ、まさに「子供のまま」大人になったイメージ。上地のブログを見ればよく分かる。単に男前だというだけでページビューは増えたりしない。PVはブログからにじみ出る人柄が受け入れられ、愛されていることの証である。アメブロランキングのNo.1をずっとキープしているのは伊達ではないのだ。

単なる頭の弱い「おバカ」であれば、そのうち飽きられて消えていく。上地に関しては、何となくではあるが、しぶとく生き残るような気がする(彼以外のヘキサゴンタレントは危ないと思う)。広告にキャスティングするなら、料理を食べて「うまい!」とか、DVDを見て「おもしれー!」とか、シンプルな表現が向いていると思う。また、今出ている脳トレの広告を見ると、子供と一緒にいるのが妙に似合っている(それを見て彼は子供と同レベルだなどと言う人もいるだろうが、それは違う)。逆にお年寄りに孝行する若者、という役柄もこなしそうだ。何かを言葉で語らせようとするより、彼は表情が何よりのメッセージである。クイズブームが一段落ついたら、もっと俳優の仕事を増やすべきだろう。本人が勘違いさえしなければ、いい役者になると思う。

Kami

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2008年7月27日 (日)

本音キャラ/松嶋尚美

最近は「オセロの白」よりも個人名の認知度のほうが高くなった松嶋尚美は、「天然タレント」のジャンルに入ると思う。本人はいたって大真面目なのにどこかずれている、というのが逆に見る人のツボにはまるというか、おかしさを生み出すのだと思う。トーク番組ではあまりの常識の欠如をしばしば突っ込まれているが、しょげたり妙に反省したりしないのがいいのだろう。大らか、天真爛漫、裏表がない。年齢を考えると多少痛いが、自分のことを「女の子」と言っても許されるキャラクターである。当然同性のファンが多い。

松嶋は今ライオンのガムのCMに出ているが、キャスティングのポイントはやはりメインターゲットである若い女性の好感度の高さだろう。商材は口腔内をキレイにする機能性ガムであり、それを噛んだ松嶋の口からセリフが立体文字になって飛び出すという、これ以上ないシンプルで分かりやすいCMである。広告の作り方としてはガムの成分を説明するという方向もあったと思うが、タレントが松嶋であれば下手な理屈より直接的なメッセージのほうが視聴者に「刺さる」と制作者も考えたのではないだろうか。

同じく女性向けということでは、松嶋デザインの生理用品が商品化され発売されている。商材の特性と彼女のキャラクターが見事にマッチした展開だと思う。基本的には美人なので男性向けの広告キャラクターにも使えそうではあるが、不思議に彼女はまだ男性向け商品の広告には出ていない。「女の子の本音」をぶつけるようなタイプの広告表現には適役だと思うのだが。

Matsushima

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2008年7月25日 (金)

新ブランドを背負って/波瑠

この夏、飲料業界はサイダー戦争だそうで、「本家」三ツ矢サイダーとキリンレモンの牙城にサントリーが初の自社生産となる「ラッキーサイダー」で挑戦するという構図である。「猛暑にはサイダー」が飲料メーカーから消費者への提案なのだろうか。今年のトレンドは炭酸も甘さも強めということである。

商売柄どうしても広告のほうに目が行ってしまうが、同じサイダーでも面白いもので三者三様にターゲットが微妙に異なる。三ツ矢はガッキー(新垣結衣)をイメージキャラクターにして昨年からの流れで若者向け広告を展開。同時に彼女の登場しない、男の子2人が家庭でサイダーを飲むバージョンも放送している。若者と家族への両面アピールが功を奏するか。キリンレモンはニュースリリースでもはっきりと家族志向を打ち出しており、こちらはターゲットが60歳以下と幅広い。テレビCMは巨人の星である。そしてサイダー戦争の台風の目となるサントリー。こちらは若者、どちらかといえば男の子に照準を当てているようだ。キャッチフレーズは「夢とか、もたなきゃ」。「夢を」ではなく「夢とか」である。持っても持たなくてもいい、みたいなゆるさが今風か。そしてCMモデルに起用したのが「波瑠」(はる)である。

波瑠は雑誌「セブンティーン」の専属モデルで、「めざましテレビ」の中の「MOTTOいまドキ」のレポーターも務めている。セブンティーンモデルといまドキ娘は今や人気タレントへの登竜門の感すらあるが、その両方に出ている彼女は、この道のエリートコースを歩んでいることになろうか。調べてみると、彼女はすでに学園ものの映画やドラマに出演しており、女優志向が強いようだ。目鼻立ちのくっきした美人で、大きめの口に愛嬌がある。

CMの中で彼女はイルカの化身(表現が古い…)を演じている。縁日の金魚すくいで男の子がすくった金魚が、なぜか浴衣を着てサイダーを持った波瑠に変身するというストーリー。浴衣姿の彼女もいいが、実は制服姿もいい。こういう完成された容貌の女の子は学校の制服を着るとどこか違和感があったりするものだが、FUNKY MONKEY BABYS(CM音楽の担当でもある)のプロモビデオで制服を着た彼女はごく普通の高校生に見える。それでいて、カメラに目線を飛ばすとはっとするほどオトナなのだ。目ヂカラが強いのだろう。

ラッキーサイダーというあえて懐かしさを狙った商品名に、いかにも今風の女の子という組み合わせ。「懐かしさと新しさ」は、しかし他社サイダーのCMにも共通するテイストではある。サントリーは波瑠でどこまでシェアをとれるだろうか。

Haru2

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2008年7月21日 (月)

二度目のダウン/山本モナ

まだスタートして2ヵ月たっていないこのブログで、山本モナが二度目の登場である。前回はキャスター復帰を機に彼女のタレント価値はますます上がっていくだろうという予測を書いたが、見事に外れてしまった。プロ野球選手とのスキャンダルがスクープされ、彼女は復帰後せっかく手に入れた仕事をすべて失うことになった。

このブログは基本的にタレントの広告へのキャスティングについて書くことにしているので、彼女の行為やそれに対する大衆の反応、ちらほら囁かれる陰謀説の論評などはしない。だから書くのは「彼女をキャスティングした関係者は大変だろう」ということ、そして「今後『前科』のあるタレントの広告起用はますます難しくなるだろう」ということである。

似た例は、最近では倖田來未の失言問題があった。もう少し前ではボクサーの亀田家長男だろうか。倖田もモナ同様にほぼすべての広告があっという間に撤去され、亀田長男は世界戦の「疑惑の判定」に批難が集中、タイミングを合わせて開発されていたコンビニのコラボ弁当は大部分がお蔵入りした。いったい損害はどのくらいになるのだろう。

倖田は徐々に仕事に復帰しつつある。歌はヒットするかも知れないが、広告は前のようにはいかないだろう。いつまた不用意な発言で世間からバッシングされるかも知れないというリスクは、広告主に彼女の起用を躊躇させる可能性が大きい。

おそらくインターネットによって広まったのだろう。タレントが気に入らない場合、大衆はどうすればもっともダメージを与えられるかをもはや知っている。タレント本人ではなく、タレントが出ている広告やテレビ番組のスポンサー企業に電話をかけて「あいつをおろさないと、おたくの商品を買わないぞ」と言えばいいのだ。剃刀入りの手紙が事務所に送られた時代はのどかであった。今や2ちゃんねるには不買運動を示唆するスレッドがあちこち立っており、大手企業から依頼を受けて始終それを見張るビジネスが成り立っているくらいである。

タレントや著名人の不祥事は起こってしまえば隠しようがなく、対応がまずければやがて「炎上」へと発展し、タレントを使っている企業にも上記のように被害が及ぶ。だから火の手が上がった段階で企業は容赦なくタレントを切り捨てる。そんな環境下で彼女は二度目の失敗を犯したのであり、今後タレント選考に注がれる企業の目がより一層厳しくなるのは間違いない。社会的に「更生」が認められても広告契約は別であることを彼女は知るべきだろう。

Sakiyomi_2

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2008年7月19日 (土)

不動産キャラクター考/川原亜矢子

今回の記事を書くためにちょっと調べてみたのだが、東京がえらいことになっている。何かというと、マンションや不動産のイメージキャラクターである。他の地方から東京に出張に来た人は、夜ホテルでテレビをつけて腰を抜かしているのではないか。「有名タレントがこんなに不動産物件のCMに出てるとは!」と。不動産広告という「その地域だけ」の告知に全国区タレントを惜しげもなく投入している、その大盤振る舞いぶりにびっくりである。逆に東京から出たことがない人に言っておこう。不動産広告にここまで活発に著名タレントが使われているのは東京(首都圏)だけである。

どんなタレントが使われているかというと、まず黒田知永子、香坂みゆきといった「生活タレント組」は分かりやすい。本上まなみ、長谷川理恵、原田知世もまあいいだろう。しかし富永愛、川原亜矢子といった「モデル組」はどうか。所帯臭さとの縁遠さがマンションのコンセプトなのか。さらに佐藤浩市、松雪泰子ら「俳優組」が出ている広告を見たあたりで、もはやキャラクターとマンションとの関係を考えることが徒労のように思えてくる。

しかしその程度の不可解さでたじろいでいてはいけない。坂本龍一やパフィーのような「アーチスト組」、SMAPや田原俊彦といった「アイドル組」、新庄剛志やラモス瑠偉ら「アスリート組(というか、ワケ分からん組)」、極めつけはリチャード・ギア、ジャン・レノといった「ハリウッドスター組」までもが首都圏では不動産広告にキャスティングされているのだ。まさかイメージタレントが同じマンションに住んでいるはずもないし、起用する側は当然「販売促進」を目的としてタレントを使っているのであるから、「タレントマンション」はそうでないマンションよりも売れ行きがいいのだろうか。宣伝会議あたりが統計を取ってほしいものである。

おそらくタレントを不動産のキャラクターに起用する背景には、マンションが乱立して個別に印象に残りにくくなっていることがあると思う。だからタレントの名を借りて「○○さんのマンション」みたいにターゲットの頭に刷り込めればいい、ということではないか。しかし、だからといってハリウッドスターはどうなのか。やりすぎだろう。あっという間に行き着くところまで行ってしまうのが東京の怖いところである。

また、調べていると面白いことが分かった。川原亜矢子が多数のマンションや不動産でイメージキャラクターを務めているのだ。首都圏では幕張ベイタウンWILLING、レジデンス・ザ・武蔵小杉、そして大阪でヴィークタワーOSAKA、和歌山で学園城郭都市ふじと台といった具合である。川原は女性誌にモデルとしてだけでなくエッセイストとしても登場しているし、マンション購入の決定権を持つ若い主婦層にアピールしようという意図だろうか。あるいは、彼女が広告に出た不動産は即完売する、といった実績でもあるのだろうか。もし後者だとしたら興味深い。いずれにせよ、川原亜矢子は不動産業界にユニークな地位を築いているようである。

一般市民にとって不動産物件のイメージキャラクターとは、結局「グレード感」だと思う。身も蓋もない言い方をすればギャラである。自分の買うマンションのキャラクターが「高そうなタレント」であればうれしいし、そうでなければちょっとがっかり、みたいなところが本音ではないのか。ネットを見ていると住宅川柳というのがあって、こんな作品があった。

タレントの広告ギャラはだれ負担?

広告を見ている段階ではタレントに心を動かされながら、買うと決まったらそういうことが頭に浮かぶのも消費者というものである。

Kawahara_2

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2008年7月15日 (火)

何色にでも/小倉優子

小倉優子は「不思議」が売りであると思われがちだが、ワタシはそうでもないと思っている。「出身地は?」と聞かれて「こりん星」と答えるなんて全然分かりやすい。そういう役割を演じているのであるからこちらにも対処しようがある。世界観を共有しさえすればむしろ分かりやすい。

彼女の持つ世界は無味無臭である。清潔だが冷たく乾いている、無機質な世界である。逆にいえば何色にでも染まれるということなのだろうか。ここまで幅広い業種の広告にキャスティングされているタレントも珍しいと思う。

基本的には「女の子アイドル」だから若い男の子のファンがメインだろうし、ゲームや紳士服のイメージキャラクターは分かりやすい。女の子は同性としてああいった「媚びた」アイドルは苦手かと思うが、女の子向けのお菓子の広告にもちゃんと使われている。さすがに年配者のウケは良くないだろうと思ったら、実は財テク家という噂もあって、FX(外国為替証拠金取引)会社のHPで小首を傾げているし(実はFXの本も出している)、最近はパチンコのキャラクターにもなったようだ。ここまでくれば立派なマルチタレントである。

そこで「なぜ?」と思ってしまったのが今年オープンした「焼肉屋小倉優子」である。無味無臭世界の住人の彼女が、食べ物の中でももっともナマナマしい焼き肉などというジャンルに出てくるとは。しかも経営者にも名を連ねているという。…そうか、なるほど、もしかすると次は経営者層を対象にしたB to B企業でも使ってもらおうという戦略かも知れない。「小倉優子の外食セミナー」とか。なかなかのタクティシャンだ。というか、次々とターゲットの異なる商材のプロモーションに顔を出す彼女には、開拓者魂すら感じてしまう。次に狙われるのはだれだろう。主婦層あたりか…?

Yakiniku

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2008年7月 3日 (木)

インフルエンサー/梨花

以前、女子大生の読者モデル数人に公式ブログを書いてもらう企画があり、一人ひとりにオリジナルのテンプレートを作ったことがある。その際、彼女たちにブログデザインの好みを聞いたところ、申し合わせたかのように「梨花さんみたいにしてほしい」と口々に言われ、驚いたものである。テレビで司会者や共演者にいじられ、女芸人のように扱われる彼女が女子大生のファッションリーダーだということを、そのとき初めて知った。

梨花はじめ「カリスマモデル」が企業にとってありがたいのは、購買者を大勢連れてきてくれることである(普通のブログでそんなことを書いたらヒンシュクだが、このブログは企業人向けに書いているので、もしファンの方が見ていたらご容赦願いたい)。そういう人のことをインフルエンサーという。実際、mixiの中に多数立っている梨花のファンコミュニティを見ると、話題の大半は「彼女が○月○日のブログで履いていたサンダル、どこのブランドか知ってる?」みたいなものである。こんな現象を見たら、ファッション業界の広告担当者はテレビCMなんか打つよりも、人気タレントのブログに商品を投入することに全力をかけたくなるのではないか。

イメージキャラクターとしての梨花は、AUBE、ピュレグミといった女の子向け商材に加え、つい最近はネット限定でTOYOTAの広告サイトにも出ていた(長谷川理恵と共演)。車のような高額商品にも彼女のインフルエンサーぶりは発揮されるのだろうか、個人的に非常に気になっている。

Aube_ad

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2008年7月 1日 (火)

自虐のセンス/山本モナ

キャスターからバラエティタレントにあっという間に「転進」してしまった山本モナ。取材対象であるはずの議員とのスキャンダルは、ニュースキャスターとしては恥ずべき行為だとは思うが、しかしこの人を悪く言う人は意外に少ない、というかいないと思う。なぜだろう。美人だからか。それを言っては身も蓋もないが、美人とはそういうものである。

所属事務所の判断も正解であった。普通キャスターで売り出そうとしたタレントがスキャンダルを起こしたからといって、バラエティで復帰させようとは思わないだろう。彼女にギャグのセンスがあるとも思えない。ただ計算外の才能として、自分を笑いものにできるということはあった。結局それが彼女を救ったわけである。

彼女が「ワタシのバカ」と自虐的に歌うバルサンのCMは、バラエティ番組のノリである。今のところ彼女はこういう使われ方しかないかも知れない。だが、新たにニュース番組のキャスターとしての仕事も決まったというし、もうそろそろ企業や広告代理店も彼女本来の知的イメージを広告に使おうと考える頃である。そういえばつい最近オリコンが行った「知的な女性有名人」ランキング(なぜか対象者は高校生)で、彼女は1位にランクされた。もう「バカ」の仮面をかぶる必要はない。むしろ「過去のあるタレント」として、ただ高学歴を売りにしているだけの秀才タレントよりも深みが出たかもしれない。キャスティングされる広告の幅も広がっただろう。禍い転じてというか何と言うか、美人は得である。それを言ってしまっては身も蓋もないが。

Mona

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2008年6月26日 (木)

意外に高身長/ほしのあき

ほしのあきといえば「現役最年長グラビアアイドル」である。本当に最年長なのかどうかは知らないが、そのことを広言してから彼女の人気はぐぐっと上がった。これはポジショニングの妙である。大勢が同じベクトルの中で競争している中でトップに出るのはかなり難しい、だったら自分独自のジャンルを作ってしまえば一番になれるという。もちろんそれに伴う実力が前提なのは言うまでもないが。

広告モデルとしての彼女は、やはりグラビアアイドルであるから男性がターゲットになる商品で使われることが多い。が、最近池乃めだかと共演したWiiマリオカートは珍しくファミリー向け商材である。このCMのシリーズはかなりユニークで、何がユニークかというとゲームのCMなのにゲームの画面が映るのは一瞬で、プレイしているタレントばかりが映っているところである。ゲームに夢中になるタレントの表情や仕草でゲームの楽しさを訴えようという意欲的な試みだと思う。

ほしのあきは「大先輩」池乃めだかの横に立って、緊張ぎみである。明らかにバラエティで若い司会者の横に立つときより「硬い」。これもまた、CM制作者の企みかも知れない。ありがちなリアクションを求めるのでなく、できるだけ素の姿を見せて欲しいという。「意外なキャスティング」は、滑ったら単なるミスキャストである。それなりの勝算がなければできないだろう。

それにしても部屋着のほしのあきというのは、考えてみれば初めて見た。意外に細い。そして意外に背が高い。隣に立つのが池乃めだかなので縮尺が混乱してしまうが、プロフィールを見ると身長は165cmだそうだ。まだまだ意外な使い方ができそうである。

Hosino

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2008年6月24日 (火)

ミスキャンぽくなさ/見学奈緒

もうずいぶん昔ではあるが、バブル時期とシンクロして「女子大生ブーム」というのがあった。テレビの深夜番組から火がつき、いろんなところで、女子大生というだけで女の子たちがちやほやされた。その後バブルは弾けてブームは終わったかのように思われたが、意外にそうでもないらしい。ミスキャンパスコンテストは相変わらず大学祭の人気プログラムだし、ミスキャンの入賞者がアナウンサーやタレントになるコースもできているし、むしろ彼女らが世に出るチャンスは今のほうが充実しているのではないか。読者モデルブームも追い風である。ブログで毎日何万というPVを稼ぐミスキャンもいるし、なんだかんだでしっかり商売になっている。

前回に続きブレイクの予感がするタレントについて書きたい。名前を見学奈緒という。彼女もミスキャン出身者である。ミスキャン出身タレントはほぼ共通してゴージャスなイメージがあるのだが、彼女はそんなところがまったくない。そこいらのミスキャンギャルが取り巻きの男をぞろぞろ引き連れて歩く横を、彼女はママチャリで走り去りそうだ。

まだこれといった代表的な仕事があるわけでないが、「めざましテレビ」の「いまドキ」のレポーターで名前をインプットした人もいるだろう。とにかくカワイイのだ。若い男にとっての「妹キャラ」、オヤジにとっての「娘キャラ」だろうか。たぶん「恋人キャラ」とは少し違うし、「愛人キャラ」では絶対にない。たとえば「カキの歌」のプロモビデオで彼女のビキニの水着姿を見たりしたら、世間の男は思わず「いけない」と思うのではないか。グラビアアイドルを見てもおそらくそんなふうには思わない。何か、身内の着替えを偶然見てしまったような気恥ずかしさを感じるのである。そんなキャラクターは貴重だと思う。

そんなわけで、広告屋は彼女を放っておかないと思うのだが、どうか。もちろんワタシもチャンスがあれば彼女を推薦リストに加えたいと思っている。

Kengaku_4

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2008年6月18日 (水)

イライラギャー/仲間リサ

ウィルスバスター2008のCMはインパクトが強すぎる。このCMでホラー映画のように絶叫するイライラ娘は誰かと思い検索したら、仲間リサというタレントらしい。すでにしっかりアメブロで公式ブログなんかも書いている。それによると雑誌のモデルもしているみたいで、本業はモデルのよう。ブログの写真は少し古いのか?CMと比べるとかなり幼く見える。

たぶんこれから彼女を目にする機会が増えるだろう。そのたびに「この人はイライラ、ギャーの人です」と紹介されるだろう。小野真弓が人気が出てからも消費者金融のイメージが抜け切らないように、彼女も絶叫CMのイメージが常に付きまとうような気がする。彼女的にそれは嬉しくないかも知れないが、売れるならいいじゃないか。と、部外者は無責任なものである。

イライラCMは最後に普通の表情の彼女が出てきて、これがすごく穏やかで感じのいい顔。数秒前に絶叫していた女性と同一人物とは思えない。このギャップにやられるのだ男というやつはいつも。

ところでワタシもウィルスバスターを使っている。初めて使ったのがまさにCMの2008なのだが、実はこれでも結構重く感じることがある。PCのせいか?

Nakamarisa2

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