タレントブログプロモーションを成功させるには
ここ数回、タレントブログのことを集中的に書いているが、今回でとりあえず区切りにしようと思う。タレントのブログを使ったプロモーションは、通常の広告キャンペーンとは勝手が異なる部分が多々ある。一言でいえば、広告主の思い通りにならないことが多いのだ。それらはすべて過去の「やらせブログ炎上騒動」からタレント事務所やキャスティング会社が得たノウハウであり、最終的には広告主企業を守るための手段であるので、ご理解をいただければと思う。
まず、ブログプロモーションには「広告であることを明かすかどうか」という大きな選択肢がある。どちらが良いかと尋ねられたら、私なら迷いなく広告であることを明かした方が良いと答える。ウソは結局ばれるのだ。これまでの「やらせブログ炎上騒動」はほぼ例外なく「広告でないような顔をした広告」であった。
たとえば女性モデルに「○○社の口紅を愛用しています」と書いてもらったとしても、そのモデルが本当にそのメーカーの商品を愛用しているなら、それまでにまったくブログで話題にしていないとは考えにくい。昨今のリテラシー(読解能力)の高い読者は「いつもと違う」記事は間違いなく広告だと見抜くし、そうすると広告主企業に対してマイナスイメージを持つだろう。
それならば「○○社さんから口紅をいただきました。試しに使ってみたんですけど、色がすごくキレイですね」というように、広告であることを示唆した上で、使用感などを書きこみしてもらったほうがすんなり受け入れられると思う。読者は広告そのものに嫌悪感を示すのではなく、そうとはさとらせないような方法で情報を刷り込もうとする行為に抵抗を覚える。この点を忘れてはならないだろう。
したがって、書き込みの依頼においては、タレントの書く原稿は基本的に「お任せ」でお願いしたい。もちろん広告主が商品の訴求ポイントや文例を提示するのはOKであるし、そのほうが記事を書きやすいのでタレントにも歓迎される。しかし、「アップする前に原稿を確認させてほしい」といった要望はNGの場合が多い(人気タレントほど難しい)。アップ後も明らかな誤認や固有名詞の間違いでなければ原稿の修正は難しいと思っていただきたい。ブログはタレントが「自分の言葉」で書かなければ伝わらないのである。
そういった点で、ブログプロモーションは広告よりもPRに近いと言える。たとえば記者会見を開いて情報提供をしても、記者が書く記事をコントロールすることはできない。それと同じようなものである。そのことを前提に、ブログプロモーションを成功させるポイントをあげるとしたら次の3つになるだろうか。
1.商材とタレントのマッチング(タレントがその商品について語る妥当性がある)
2.広告(もしくは依頼されての書き込み)であることの明示
3.タレントの「自分の言葉」による商品の紹介
繰り返しになるが、ブログ読者のリテラシーを甘く見てはいけない。小手先のウソや小細工は、すぐにばれてしまう。そして、ばれてしまったときの代償はあまりに大きい。
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