こっちは300人/SMAP
資生堂コラーゲンの「100人CM」と時を同じくして、ソフトバンクが300人を擁した大がかりなCMを放送している。同じ趣向の、しかしそれなりに準備期間も費用も要する「めったにない」タイプのCMがほぼ同じ時期にリリースされたのは、偶然のようであるし、どこか仕掛けめいたものも感じる。とはいえ私ごときが詮索して何かが分かるものでもない。
この「めったにない」状況にあって、資生堂を取り上げてソフトバンクを取り上げないわけにはいくまい。資生堂は100人のうち10人が新進の人気モデルであったわけだが(まあ女性ファッション誌を見ない人には全然ワケわからんだろう)、ソフトバンクのメインはSMAPである。しかも5人同時出演。考えてみれば、SMAPはいまや一人ひとりでの活動が活発で、メンバー全員が一緒に登場するCMは意外に少ない。ポカリスエットとかNTT東日本とか芝浦のマンションとか、SMAPとしてイメージキャラクターに起用されてはいるが、「全員一度に」というのは多くないはずだ。
そういうわけで、これまで一貫してハリウッドスターを使ってきたソフトバンクが初めて起用する日本人タレントとして、「5人一緒のSMAP」は、そのレア度からすればふさわしいと言えるだろう。CMの作りはこれまでの「往年のヒット曲&セリフなし」路線を踏襲、高級ホテルを思わせるセットから飛び出し、最後の「お父さん」のオチまで目が離せない見事な出来だと思う。
もう一つすごいのが、ソフトバンクのHPでのSMAPの露出である。CMの30秒、60秒バージョンが見られるほか、メイキングにも多数の写真が掲載されているのである。普通のタレントなら別にどうということはない「よくあること」だが、しかしジャニーズ事務所がここまでネットに所属タレントの(しかももっとも大物の)画像を使わせているというのは前例がないのではないかと思う。
知っている人も多いと思うが、ジャニーズ事務所のタレントの写真は、なかなかネットで使わせてもらえない。たとえば女性セブンの表紙に稲垣吾郎の写真が使われているとする。その表紙をネットで表示するときは、稲垣の写真は黒く塗りつぶし、「今週の表紙は稲垣吾郎さんです」などと文字で説明するしかないのである。あるいは、以前にキムタクが主演したドラマのHPでは、他の出演俳優はいくつも写真を出しているのに、キムタクの画像はトップぺージにワンカットだけ、ということがあった。
同事務所は「肖像権の管理が厳しい」と言われるが、その基準は何なのだろう。ネットは勝手にコピーされるのでそれを嫌っているのだとは思うが、ギャラ次第なのだろうか?だとすると、今回ソフトバンクはどのくらいのギャラでSMAPを「買った」のだろうか。CMそのもののコストも映画なみにかかっているだろうし、CMで会社がコケたりしないかとお節介ながら心配になってしまう。まあ、何をするにも徹底的で妥協しないというのはこの会社の魅力でもあるが。
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