« 2009年6月 | トップページ | 2009年8月 »

2009年7月

元アスリートの顔/清原和博

Banner_04_3 ←よろしかったら一票

スポーツ選手が引退して、しばらくしてテレビや雑誌に出ているのを見ると、丸くなったなあと思う。「トレーニングから開放されても食べる量は急には減らないから、多くのアスリートは引退後に太る」と聞いたことはあるが、見た目以上に雰囲気が「丸く」なっているものである。勝負師としての険しさ、目のギラつきが抜け落ちたと言おうか。最近は現役のスポーツ選手がトーク番組にもよく出て、けっこうチャラけた表情を見せたりもしているのだが、それでも引退後の柔和になった表情は別人のようである(そう思うと、引退前も後も一貫してニヤケイメージの新庄はある意味すごい)。

清原もまた、ビールのCMで険しい表情を作ってはいるが、なんとなくお芝居っぽいというか、もうすでに勝負の世界の人ではないのだなと思わせる別人ぶりである。ただ体格だけは一般人と並ぶと圧巻で、CMで手にした缶ビールもミニ缶に見えてしまう。広告主的にそういうところはOKなのだろうか、などと妙な心配をしてしまう私である。

そういえば最近夕刊紙で「スポーツタレント冬の時代」という記事を読んだ。たしかに一時期よく見た「元アスリート」のタレントを最近はあまり見ない。スポーツタレントは「かつての名選手」の肩書で呼ばれていることが多く、何かができるわけでもないのに中途半端にギャラが高いということもあるだろう。やはりタレントというのは「今できること」で仕事を得るべきであり、そういうスポーツタレントはちゃんと生き残っている。「過去の肩書」型スポーツタレントは、テレビに呼ばれるとしてもお笑い芸人と一緒にゲームをやらされるような、現役時代を知る者が情けなくなるような企画ばかりである。取り越し苦労だとは思うが、清原がそういうところに出るのは想像すらしたくない。

しばらく充電期間をおいて、清原はプロ野球の世界に指導者として戻る希望があるらしい。ぜひそうしてもらいたい。KKコンビと呼ばれた桑田とは監督同士で対決したいと言うが、私としてはひとつのチームで監督清原、投手コーチ桑田の姿を見てみたい。別に巨人ファンでもないのにそう思ってしまうのだから、彼らには所属チームを超えて気になる何かがあるのだろう。

Kiyo

| | コメント (0) | トラックバック (0)

自分を演じる男/矢沢永吉

Banner_04_3 ←よろしかったら一票

矢沢永吉がCMに出ているのを見ると、「あの矢沢が」という小さな違和感とともに時のうつろいを感じる年配者は多いのではないか。私は間違いなくそうである。今の若い世代にとっては何のことか分からないかも知れないが、その昔、ロック・フォーク系(当時ニューミュージックとも呼ばれた)アーティストによる「テレビ拒否」というものがあった。彼らの批判の対象は当時隆盛をきわめたベストテン型の歌番組で、わずか2~3分を与えられて「歌わされる」番組づくりは、自己表現を重視するアーティストには受け入れ難いものだったのである。

しかしそんなムーブメント(?)もベストテン番組の終焉とともに消え去り、その後はアーティストも気軽にテレビの歌番組に出るようになった。矢沢は歌番組にこそ出ないが、テレビ拒否したアーティストの中では、ドラマやCMの出演がかなり多い方ではないか。前に鮎川誠のときにも書いたが、矢沢もまたクリエイターのインスピレーションを刺激するようで、本人にその気がなくても仕事のほうからやってくるという感じである。

矢沢の名言のひとつに「オレは矢沢という役を与えられている」というのがある。つまり「何をやっても矢沢永吉」なのである。脚本家がどんなシナリオを書こうと、どんな服を着せられようとどんな設定を与えられようと、永ちゃんは永ちゃんなのだ。見るほうもそれを期待している。これは凄いことだと思う。

最近はテレビとビールのCMに出演している。いずれの商品も少々高額で、キーワードは「本物」だろうと思う。当然ターゲットもそれなりの年配層で、おそらく男性。ストーリーはしっかりできていると思うが、売上への貢献はどうだろう。

どうでもいいことだが、ビールCMの「のどを鳴らして飲む」編、あれだけゴクゴクと飲んでいるのに、口を離してジョッキを立てたときにビールがさほど減っていない。これが妙に気になっている。ほんとどうでもいいが。

Yazawa

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ブログ有料化/新垣結衣

Banner_04_3 ←よろしかったら一票

これはもしかしたら、今後大きな波になるかも知れない。新垣結衣の所属事務所レプロエンタテインメントが、新垣のブログ閲覧の有料化を発表したのである。料金は月額840円。これはなかなか強気な設定と言えるだろう。1万人集まれば1ヶ月で840万円、年間で1億80万円。なんとなく年1億を目標にして設定されたようなプライスではある。しかし払うほうは一人年間1万80円、これは少々キツイのではないかという気もするが…。

HPをのぞくと、有料化を前にして「新垣結衣と行くはとバスツアー」なる企画まで用意されている。もちろん参加者は抽選で、会員登録者のみ応募可能とあるから、有料会員を獲得するためのキャンペーンだろう。ということは、ブログ有料化は事務所としてもそれなりに腰を据えた本気のプロモーションであることがうかがえる。

冒頭で「今後大きな波になるかも」と書いたのは、単純にブログ有料化が進むだろうということではない。タレントのインターネットの使い方が、これまではファンの間口を広げるための広告的なものであったのが、サービスそのものを提供する手段になっていくのではないか、と思ったのである。「他人の日記をカネ払って見る奴の気が知れない」などと言う人もいるが、そういう人は「ブログ=日記」の思いこみが強すぎると思う。ブログを「双方向性コミュニケーションツール」と大きく考えれば、それなりの価値を生み出す可能性は十分ある。そしてそれは「オープン」から「クローズ」へのシフトでもあるだろう。

もちろんタレントの「会える」化はAKB48のような前例もあるので、新垣プロジェクト(勝手に命名)はそれ以上のサムシングがなければならないだろう。事務所に優秀なネットマーケティングのブレーンがついたのだろうか。だとしたら、今回はテストマーケティングとして非常に面白いと思う。

さらに思うのだが、タレントがブログを「広報手段」から「サービス提供手段」に変えていくとしたら、アメブロなどが抱えるタレントブログは下火になるかも知れない。タレントブログというのは、ブログサイトにとってはPV確保と広告キャスティング(要するにブログへの書き込み依頼)のための囲い込み手段であり、タレントにとってはファン獲得の手段であるのだが、どちらかといえばブログサイトがタレントに「書いてもらっている」のが実態だと思う(もちろん有名タレントに限った話)。ブログを書いてギャラをもらっているタレントもいるが、もしブログを有料化したほうがギャラより儲かるならば、ブログサイトの「公式ブログ」は書かなくなるだろう。そうなるとタレントをつなぎとめるために、ブログサイトはそれ以上のギャラの上積みを要求されるかも知れない。またブログサイトから「タレント離れ」が起こるとしたら、タレントによる「ブログ書き込み」の収入も減ることになるだろうし、ブログサイトとしては二重に痛いはずである。

この出来事に対して書かれた一般人のブログを見ていると、「新垣結衣は本当に料金分のブログを書けるのか?」「ゴーストライターが書くのでは?」「女優なのにはとバスツアーなんか行く時間があるの?」「有料化しても炎上するときはする」といった、コンテンツ面の心配が多いようだ。いずれももっともな意見である。

しかしとにかく、やってみなければ分からないことも多い。新垣がちゃんとブログを書けるのか、追随して有料化するブログが出てくるのか、そしてアメブロが何か対策を打ってくるのか、じっくり注目したいと思う。

Gakki

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年6月 | トップページ | 2009年8月 »