好感度というもの/久保純子
今、街かどの掲示板に、久保純子が調査員に扮した「経済センサス」のポスターが貼り出されている。政府系の広告は基本的に代理店数社のコンペなのだが、実はこの案件には某代理店にタレントをキャスティングする形でウチも参加していた。こちらからは同じくフリーキャスターの某氏を提案していたのだが…、そうか、クボジュン案が採用されたのか。クボジュンの旦那は最大手代理店マン。ということは落札したのは…、などと考えてしまうが詮無いのでやめておこう。
クボジュンといえば、元NHKのアイドルアナである。それまでにもNHKにタレント的な人気のあった女性アナはいたが、それは宮崎緑のような、基本的にアナウンサーという職務をまっとうした上での美人であった。久保のアナウンス技術は素人の私が見てもどうかと思うことが多く、それを「可愛いげ」でカバーしていた、というか許されていたという点では、NHKにおける最初のアイドルアナであったかも知れない(かといって後に続く存在もこれといっておらず、今のところ「唯一の」かも知れない)。
ところで、政府系イメージキャラクターの決め手は「好感度」である。「好感度」とは、「爽やかさ」「清潔さ」「真面目さ」などの要素をもって幅広い層から受け入れられるキャラクター、といえるだろうか。そして不文律だが「完璧ではないこと」が間違いなくある。この国では、あまりデキすぎるのは「可愛いげがない」と思われ、「冷たい」と言われるのだ。宮崎緑などはそのタイプだろう。本人的にはまっとうに職務を果たしているだけなのに、そのせいでポイントを下げられても心外だろうが、世間とはそういうものである。
クボジュンはというと、失礼を承知で言うと「整った美人」ではない。しかし、どこか人をなごませる空気を持っている。このあたりですでに「好感度タレント」の資格十分である。もう子供を2人もうけ、40歳に手が届きそうな年齢であるのに「お嬢さん」的な印象があるのもいい。すなわち汚れがない、まっすぐなイメージである。どこか西村知美に通じる「天然」も感じる。アナウンサーという専門職においては大成しないかも知れないが、「好感度」で見るならポイントは高いに違いない(元局アナの女性タレントにたまにいる「知性派」を気取るところがないのもいい)。
フリーになって以降、さほど仕事は多くないが、旦那も高給取りだろうし、子育てをしながら無理のない範囲で仕事をできればいいという考えだろうか。私はまだ彼女に仕事のオファーをしたことはないが、するとしたらひとつ心配がある。もし旦那の会社と競合することになったら動いてくれるだろうか?
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