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2009年6月26日 (金)

アスリート起用はギャンブル

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ここのところいくつかのスポーツ雑誌で、「WBC後遺症」というテーマの記事が掲載されている。見事にV2を達成した日本チームであるが、その後シーズン入りしてから「本業」で主力メンバーの成績がふるわず、これはいったいどうしたことか、やはり3月の開催はムリがあるのか、という感じである。

WBCメンバーの広告起用でも明暗が分かれている。今、バンテリンやアクエリアスのCMに出ている松坂大輔など、シーズンに入ってからレッドソックスでのピッチングはパッとしないどころか、故障者リストに入るなど今年は散々。大枚はたいてCM契約してこれはないだろうと、広告主企業はガックリといったところだろう。せめてチームがプレーオフに出て、1回でいいから大試合で活躍してくれ、という思いではないだろうか。

いっぽう、やはりWBCの快投からすればシーズンは物足りないが、楽天・岩隈久志のすき家のCM効果は悪くなかったように思える。WBCからわずか1ヶ月でキャスティング・撮影・放送を敢行した超スピード作業と、キャンペーンそのものが短期だったことが勝因だろう。WBCでのMVP級(実際のMVPは松坂)のピッチングの勢いをCMに持ち込めた。

アスリートを起用したCMでもっともキレイな形は、契約している選手が活躍して歓声を浴びたスポーツ中継(もしくはスポーツニュース)直後のCMで、その選手が商品を持ってニッコリ笑ってくれることだろう。「マイナーで調整する松坂選手」のニュースの後で彼のCMが流れても苦笑しか出てこない。その点で成功しているのは宮里藍(三菱電機)、イチロー(ユンケル、エネオス他)、ダルビッシュ(サロンパス他)、朝青龍(ファンタ)あたりだろうか。

家電量販店のジョーシンは2003年に阪神タイガースのスポンサーになったとたん、チームがセ・リーグ史上最速でマジックを点灯させ、ぶっちぎりの優勝を果たしたということがあった。これにより同社の出店地域での存在感は一気に上昇、スポンサードの効果をこれ以上ないほど発揮した好例といえる。それまで数年の阪神の成績(98~01年最下位、02年4位)を見れば、まさに「万馬券」クラスの当たりを手に入れたと言えよう。

多かれ少なかれ、アスリートのCM起用は広告主にとってギャンブルである。一流選手といえども人間なので、調子の波はある。大型のCM契約を結んだことがプレッシャーになり、そのせいで実力を発揮できない者もいるだろう。そう考えれば、毎年当り前のように活躍して広告主企業に貢献しているイチローやダルビッシュは本当に凄いと思う。逆に、大会で優勝することもないのになぜかCM契約が引きも切らない浅尾美和というのは、不思議な存在だと思う。

Dicek

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