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元モー娘。の矢口真里がブログを始めたら、いきなりアクセスがアメブロランキングの1位になったらしい。今年は紅白に全員落選するなど勢いがなくなってきたように言われるハロプロメンバーだが、まだまだ注目度は高いのだなと見直した次第である。
しかし、ココログに間借りしている立場で競合をほめるのも申し訳ないが、アメブロのタレントブログのプロデュース力は大したものである。ここ最近でも矢口を始めとして亀田三兄弟の父・史郎氏、市原隼人、成宮寛貴と、PV(ページが見られた回数。テレビでいえば視聴率のようなもの)が稼げる話題性のあるタレントを次々とブログデビューさせており、その勢いはまったく衰えるきざしがない。一方で「公式ブログを書きたい」タレントの自薦も受け付けており、こちらは審査した上で合格ならばオリジナルテンプレートを提供している(あまりに無名だと落とされるらしい)。そんなわけで、現在アメブロに公式ブログを持っているタレントは2000人を超えるのだそうだ。もはや放っておいてもタレントが集まってくる。甲子園常連校にプロ志望の球児が大勢集まるのと同じ構造と言えようか。
アメブロはなぜそこまでしてタレントの公式ブログを開設させたがるのか。もちろんそこにはメリットがあるからであり、思うに、メリットは大きく2つある。1つは「ブログサイトの広告価値の向上」である。広告価値とは、広告媒体としての価値であり主にPVで測られる。すなわち「そこに広告を出したらどのくらいの人が見てくれるか」ということだ。当然多くの人が見てくれるサイトほど価値が高く、広告料金も高く取れる。有名タレントにはファンがついているので、当然ブログを(ブログサイトを)見てくれる。お客を連れてきてくれるわけだ。ならばギャラを払って書いてもらっても見返りがあるという考えである。あ、言うまでもないが自薦タレントはノーギャラである。
もう一つのメリットは、やはり広告に関係しているのだが、タレントをブログサイトのリソースとして活用できることである。ちょっと分かり辛いか。言いかえれば「タレントを絡めた広告商品開発」ということだ。ブログが広告のように使われることは、もはや多くの人が知るところであろう。有名タレントのブログは一日何万人もの人が見る。それだけでも広告媒体としての価値は高いが、さらに「このお店は私のおススメ」などと書いてくれたら、普通の広告よりも反響が大きい場合がある。そこで、人気公式ブロガーを抱えるブログサイトは企業に、「ウチの公式ブロガーが広告的な書き込みをしますよ」と持ちかけるわけである。個人を指定する場合があれば、「PVが一日○○以上のタレントを3人パックで」のような売り方をすることもある。こうなるともう、ブログサイトは芸能事務所のようなものである。いやおそらく、アメブロが目指しているのはWeb上の巨大芸能事務所ではないかとさえ思う。
しかし、タレントブログに対してひとつ懸念がある。ぶっちゃけ、書いていてしんどくならないか?ということだ。ブログサイトと公式ブロガーとの契約を深くは知らないが、「いつまで」という規定はあるのだろうか。最近、数年間ブログを続けてきた知人がバタバタとブログから離れ始めている。そろそろ飽きたとも言う者もいるし、疲れたと言う者もいる。比較的時間がある一般人ですらそうなのに、たとえギャラをもらって「仕事」として書くにせよ、ブログ更新がこの先ずっと続くとしたらタレントブロガーも気が重いのではないか。というわけでワタシは、タレントがブログからいっせいに「卒業」する時期が近いうちに来ると予想している。そうなったらブログサイトはどうするのだろう?また新しい公式ブロガーを探してくる、その繰り返しだろうか。
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