2009年7月 2日 (木)

ブログ有料化/新垣結衣

Banner_04_3 ←よろしかったら一票

これはもしかしたら、今後大きな波になるかも知れない。新垣結衣の所属事務所レプロエンタテインメントが、新垣のブログ閲覧の有料化を発表したのである。料金は月額840円。これはなかなか強気な設定と言えるだろう。1万人集まれば1ヶ月で840万円、年間で1億80万円。なんとなく年1億を目標にして設定されたようなプライスではある。しかし払うほうは一人年間1万80円、これは少々キツイのではないかという気もするが…。

HPをのぞくと、有料化を前にして「新垣結衣と行くはとバスツアー」なる企画まで用意されている。もちろん参加者は抽選で、会員登録者のみ応募可能とあるから、有料会員を獲得するためのキャンペーンだろう。ということは、ブログ有料化は事務所としてもそれなりに腰を据えた本気のプロモーションであることがうかがえる。

冒頭で「今後大きな波になるかも」と書いたのは、単純にブログ有料化が進むだろうということではない。タレントのインターネットの使い方が、これまではファンの間口を広げるための広告的なものであったのが、サービスそのものを提供する手段になっていくのではないか、と思ったのである。「他人の日記をカネ払って見る奴の気が知れない」などと言う人もいるが、そういう人は「ブログ=日記」の思いこみが強すぎると思う。ブログを「双方向性コミュニケーションツール」と大きく考えれば、それなりの価値を生み出す可能性は十分ある。そしてそれは「オープン」から「クローズ」へのシフトでもあるだろう。

もちろんタレントの「会える」化はAKB48のような前例もあるので、新垣プロジェクト(勝手に命名)はそれ以上のサムシングがなければならないだろう。事務所に優秀なネットマーケティングのブレーンがついたのだろうか。だとしたら、今回はテストマーケティングとして非常に面白いと思う。

さらに思うのだが、タレントがブログを「広報手段」から「サービス提供手段」に変えていくとしたら、アメブロなどが抱えるいわゆるタレントブログは下火になるかも知れない。タレントブログというのは、ブログサイトにとってはPV確保と広告キャスティング(要するにブログへの書き込み依頼)のための囲い込み手段であり、タレントにとってはファン獲得の手段であるのだが、どちらかといえばブログサイトがタレントに「書いてもらっている」のが実態だと思う(もちろん有名タレントに限った話)。ブログを書いてギャラをもらっているタレントもいるが、もしブログを有料化したほうがギャラより儲かるならば、ブログサイトの「公式ブログ」は捨てるだろう。そうなるとタレントをつなぎとめるために、ブログサイトはそれ以上のギャラの上積みを要求されるかも知れない。またブログサイトから「タレント離れ」が起こるとしたら、タレントによる「ブログ書き込み」の収入も減ることになるだろうし、ブログサイトとしては二重に痛いはずである。

この出来事に対して書かれた一般人のブログを見ていると、「新垣結衣は本当に料金分のブログを書けるのか?」「ゴーストライターが書くのでは?」「女優なのにはとバスツアーなんか行く時間があるの?」「有料化しても炎上するときはする」といった、コンテンツ面の心配が多いようだ。いずれももっともな意見である。

しかしとにかく、やってみなければ分からないことも多い。新垣がちゃんとブログを書けるのか、追随して有料化するブログが出てくるのか、そしてアメブロが何か対策を打ってくるのか、じっくり注目したいと思う。

Gakki

キャスティング事務所をお探しなら

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月30日 (火)

「家電俳優」考/細川茂樹

Banner_04_3 ←よろしかったら一票

細川茂樹が家電に詳しく、投資の専門知識を持っているということを世間に認知されたのはいつ頃だろう。30歳を過ぎて仮面ライダーに抜擢されたときにはもう知られていただろうか。恥ずかしながら私にとって細川茂樹という俳優はまったくノーマークであった。イケメンで、特殊な分野に通じており、ブログも書ける。これほど広告に使いやすいタレントだったとは知らなかった。

すでに「家電芸人」、じゃなかった「家電俳優」としての仕事もあり、日経トレンディで家電をレビューする連載を持っている(といっても彼が書いているのではなく取材記事ふうの読み物)。誌面では「熱血バイヤー」の肩書きを奉られおり、扱われ方も何となく松岡修造的である(持ち上げられつつどこか扱いが軽い)。最近ではアメブロのタイアップ企画があり、こちらではNECのパソコンをPRしていた。自分の言葉で蘊蓄が語れるので、家電会社が主催するトークショーなどにも呼ばれているようだ。

「家電俳優」は企業にとって使いやすい。我々もキャスティングしやすい。しかし「生き方」としては意外にしんどいのではないかと思う。どうしても「企業のPRマン」臭くなるからだ。多くの人は広告など嫌いであり、だからユーザーの感想や、一家言ある人の話を聞きたがる(そしてできれば「けなし文句」を期待している)。もし「家電俳優」が話す内容に企業の宣伝臭さが感じられたら、だれも耳を傾けなくなるだろう。

そうならないためには、やはり自分なりの評価軸を打ち出すべきで、「メーカーはこういう考えかもしれませんけど、僕はダメですね!」と切り捨てるくらいでないといけない。しかし、家電メーカーといえばドラマやテレビ番組の大スポンサーである。タレントは足を向けて寝られない。当然おいそれと悪口を言うわけにいかず、「スポンサーの期待通り」の発言に終始してしまう・・・、というストーリーが浮かぶ。

家電メーカーにすりよればファンが離れる、ファンを楽しませようとするとメーカーに睨まれる。というのが、私の考える「家電俳優」のしんどさである。細川がどうなのかは、実はまだ彼の仕事をあまり知らないので、コメントは差し控える。いずれにせよ、タレントの価値を決定するのは一般人である。「家電俳優」の肩書が一般人よりも企業に重宝がられているようでは、あまり寿命は長くないようにも思う。

Hosokawa

キャスティング事務所をお探しなら

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月28日 (日)

好感度というもの/久保純子

Banner_04_3 ←よろしかったら一票

今、街かどの掲示板に、久保純子が調査員に扮した「経済センサス」のポスターが貼り出されている。政府系の広告は基本的に代理店数社のコンペなのだが、実はこの案件には某代理店にタレントをキャスティングする形でウチも参加していた。こちらからは同じくフリーキャスターの某氏を提案していたのだが…、そうか、クボジュン案が採用されたのか。クボジュンの旦那は最大手代理店マン。ということは落札したのは…、などと考えてしまうが詮無いのでやめておこう。

クボジュンといえば、元NHKのアイドルアナである。それまでにもNHKにタレント的な人気のあった女性アナはいたが、それは宮崎緑のような、基本的にアナウンサーという職務をまっとうした上での美人であった。久保のアナウンス技術は素人の私が見てもどうかと思うことが多く、それを「可愛いげ」でカバーしていた、というか許されていたという点では、NHKにおける最初のアイドルアナであったかも知れない(かといって後に続く存在もこれといっておらず、今のところ「唯一の」かも知れない)。

ところで、政府系イメージキャラクターの決め手は「好感度」である。「好感度」とは、「爽やかさ」「清潔さ」「真面目さ」などの要素をもって幅広い層から受け入れられるキャラクター、といえるだろうか。そして不文律だが「完璧ではないこと」が間違いなくある。この国では、あまりデキすぎるのは「可愛いげがない」と思われ、「冷たい」と言われるのだ。宮崎緑などはそのタイプだろう。本人的にはまっとうに職務を果たしているだけなのに、そのせいでポイントを下げられても心外だろうが、世間とはそういうものである。

クボジュンはというと、失礼を承知で言うと「整った美人」ではない。しかし、どこか人をなごませる空気を持っている。このあたりですでに「好感度タレント」の資格十分である。もう子供を2人もうけ、40歳に手が届きそうな年齢であるのに「お嬢さん」的な印象があるのもいい。すなわち汚れがない、まっすぐなイメージである。どこか西村知美に通じる「天然」も感じる。アナウンサーという専門職においては大成しないかも知れないが、「好感度」で見るならポイントは高いに違いない(元局アナの女性タレントにたまにいる「知性派」を気取るところがないのもいい)。

フリーになって以降、さほど仕事は多くないが、旦那も高給取りだろうし、子育てをしながら無理のない範囲で仕事をできればいいという考えだろうか。私はまだ彼女に仕事のオファーをしたことはないが、するとしたらひとつ心配がある。もし旦那の会社と競合することになったら動いてくれるだろうか?

Kubo

キャスティング事務所をお探しなら

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«アスリート起用はギャンブル